太陽が…

稲光に見えた

雑草が私の身体を串刺しにしようと一斉に生えて来る

悲しさからも嬉しさからもかけ離れたところにいる

感覚だけがある

寂しくもなく

わたしの極北はどこか

血みどろの世界か 弛緩した身体か ビッグバンの最中か 世の中で一度きりしか起こり得ない出来事か

 

逆にチューニングを湿度や後ろから歩いてくる人の靴音に合わせたら

それがよかった

眼の奥から喉にかけて

不動の灰色の空気が〈ただ在る〉

そして 意外と 明るく長閑