「象徴がどれほど魅力的で印象的に見えるとしても、それは理解しやすくするための便利な手段に過ぎない。だから、神の位格は、単数であろうと、複数であろうと−三位一体論や二元論、一神論、多神教一神教単一神教の視点から描かれようと、絵や言葉、証明された真実、啓示的なヴィジョンとして表現されようと−それを最終的なものとして、読んだり、解釈したりすべきではない。神学者の課題は、自分たちの象徴を半透明なままにしておき、届くはずの光そのものを遮らないようにすることである。」

ジョーセフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄(下)』p73〜75