あっそうか

わたしは終の住処を探していたんだ

だから

ずっと続くのは当たり前なんだ

それが道半ばで終わっても

今ここで終わってしまってもいいんだ

そんな人たちが70億もいるんだ

わたしはその集合体のほんの一部一つなんだ

そしてオレはその宇宙の物質の一部一つなんだ

物理現象化学変化なんだ

文学要らずに哲学要らずになっちゃうけど

ならないんだ

だってオレは人類という身体にはこの世に縛られているから

それを持ってたまたま生成した物理現象化学変化の一つだから

何をしたい何になりたい

どこへゆく

場とは何か

共同体とは何か

人が誰かといる理由は何か

だから

オレはまだ途中だったんだ

終わるわけにはいかないんだ

少しくらい悲しくったって寂しくったって哀しくったって

もうすでに一緒にいるんだ

そして膜で分けられて

ある解像度ある次元では

一人でいるんだ

メガネや場所や場や次元が

マジョリティと少しズレているだけなんだ

少ないだけで凄くもなんともないんだ

ただ必死で少し疲れててでも元気で

消えるまで生成と消滅を繰り返すだけなんだ

眼が灰色に透き通っていく