わたしはなかなか気づかなかった
言葉を発することを求めるあなたが
言葉を発しようとしないからだ
察するのに何年もかかった
わたしは都合よく利用された
そのことは分かっていた
全然やり取りが成立しなかった
本音を言うことをわたしもあなたも避けていた
あちら側から感じる交換不可能性とは
風俗に行くことが孤独なのか
彼の孤独とは
あなたは世界を綺麗に見すぎている
最初に話したという
きっと彼も理解されないと諦めたのか
あなたが嘘をついているのか
わたしは信じることしかしない
彼は何故怒り嫉妬するのか
彼女が好きなのか
同じことだあなたはあなたの思うような彼にしようとしている
人前では普通
二人きりになると変わる
わたしは秘密を知っている
あなたの思い通りに彼がならないことが
彼との交換不可能性なのだと
どこに納得がいかないのか
思想があるというのか
大した事では無い