「わたしはあなたのことを知らない。」なんて言葉で片付けるなよ

「あなたは本当は優しい人じゃない。」なんて言葉で片付けないでくれよ

「楽しそうでいいわねえ。」

「あなたはどこへ行っても大丈夫。」

「あなたは一人でも生きていける。」なんて態度で片付けるなよ

そうやって

誰かと一緒になって

俺の元から去って行かないでくれよ

俺の元から去って行くなよ

勝手に美化して

どこかへ行かないでくれよ

だって結局俺といないじゃないか

他の誰かと一緒にいるのだろ

結局俺のところへ来てくれないし会ってくれもしないじゃないか

あなたのしていることにあなたの答えが全てあるじゃないか

あれ

これってあなたに言ってることなの

自分に言ってることなの

もうそんなのよくわからないじゃないか

あなたの基準の勝手な等価交換を俺に押し付けて

あなたはあなたで自分の物語を作って

軽薄なありがとうとごめんなさいを私に投げつけて

他の誰かとどこかへ行ってしまうのだろ

もうそっちへ進んでいるのに

私の進む方向は空虚で暗くて

真っ暗で寂しくて「なにもない」

もういいよ

もういいよ

ホントもういいよ

もういい

俺は最初から

あなたの大切なものを奪おうなんて考えちゃいないし

あなたを私の都合のいいように利用したいだなんて思っちゃいないし

私の都合のいいようにあなたを変えようなんて思っちゃいなかったのに

死なせてくれよ

いっそのこと殺してくれよ

もう私のことになんて本当は興味なんてないのに

私のことをどうとも思っていないのに

「あなたに興味があります。」だなんて言って

近づいて来るなよ

もう嫌だ

もうここから遠くへ離れる

薄っぺらな心配なんてするなよ

そんなことしてくれるなよ

もう俺に教えさとさないでくれ

ただ本当のあなたを見せてよ

本当のあなたで私と向き合ってくれよ

みんな何て軽々しく俺に言うんだよ

存在に関わる言葉で俺のことをまとめようとするんだよ

ライトにあなたの都合のいいように利用するんだよ

もうほとほと呆れ返っている

俺は砂漠で一人ぼっちだよ

別に孤独合戦なんかしたいんじゃないんだよ

俺はただ「あなたといたい。」って言っているだけじゃん

それだけなんだよ…

おれは自分の意志に従いながら

あなたは俺をちゃんと利用としてくれなかった

「寂しいなぁ

あぁ寂しい…)

俺もほとんど変わっていない

被せられていた仮面が一つまた一つと取られていっただけ

思い込みが解除されただけ

わたしが元々のわたしになろうとしているだけ