しばらくの間

離れます

あなたは

普通の人でした

宝と絶望を同時に与えられた人

基準が無く

世の基準を

自らが世を生き抜くための基準を

自らの手で作ってきた人

一から自分自身で作ってきた人

それをする事の果てのなさに絶望しつつも今もなおそれを続けている人

物語にすることなのか?

永劫回帰のような神話にすることなのか?

祝祭にすることなのか?

 

わたしは

普通すぎました

 

「等価交換でいいの?」

「〜したから〜してあげる」ということしか教えられて来られなかった人

自分はそうだったのかな?

たぶんむしろ逆だ

溢れるほど与えられてきた

はかれないものの交換を

互いに限りなく行いたい

つまらない世の中をわたしはそうすることで生き抜きたい

 

「早くわたしをここから連れ出してよ。」

あなたはそう言った