人生は無意味である

自由などない

身体に

出自に

意味付けに

記憶に

情に

思想に

国家に

常識に

倫理に

私自身に

縛られている

あらゆるものを駆使して

何とか生き延びてきた

もはや身体は滅びつつある

目的も何も無いのだ

そうか

ずっと身体で感じていたのは

この感覚だったんだ

この感覚と絶望という言葉が重なった時

心底絶望した。

私はずっと絶望していたのだ

わたしは絶望し続けていたのだ

何かに絶望しながら生きていたが

それはこの感覚だったのだ

何故言葉にしている

言葉になると何故はっきりと突きつけられる

生きるために産み出された言葉なのではないのか

自らの内から出てきた言葉によって

絶望させられている

我々は

言葉によっても縛られている

言語以前の感覚を探るのか

わたしはどこへ行ったらいいのだろう

この感覚を共有し

このわたしの思いを聞いてくれて

傷を舐め合うことができる人はいったいどこにいるのだろう

何が誰がわたしの本能を満たしてくれるのだろう

もう人間であることが

心底面倒くさくなってしまった

こうなるのは

そして今までにあった全ての一般的社会的なわたしの失敗ばかりの人生は

(こんな思考も本当は無意味なことなのだろうけど)

遠くへ身体を持っていくというのは自然な流れだったのかも知れない

やむにやまれずこうすることしかできなくなってしまったのかもしれない

あとほんの些細な希望はまだわずかに何かを知りたいという要求と

何もしなくても身体が生き延びようとしていること

今自ら死を選ぼうという選択をとろうとしていないことだ